コロナ関連コラム

【経営再起コラム・飲食店編-番外編】離産地食と同業者連携を考えてみる

緊急事態宣言が解除され、制限付きながら飲食店の営業は再開しています。
ですが、「コロナ前の状態には程遠い。」という話を多くの飲食店経営者さまからお聞きします。

お客さんの方は「コロナが怖いけど、お店に行きたくてうずうずしている」
お店の方は「来てほしいけれど、安心安全対策をもっとやらないと」
といった中で葛藤しているのではないでしょうか。

今回の新型コロナ禍では、遠くまで移動しての飲食は避けれるという期間が長く続くかもしれません。
逆に、いわゆる近場とか地元での飲食、あるいはそうしたいという心理が進みそうな気がします。

地元での消費と言えば「地産地消」がありますが、本当に地産地消だけでいいのかを考えてみます。

「地産地消」で考えてみる

他県への異動自粛、地元や近場を衰退させてはいけない。
そんな現状や心理もあるので、まずは地元で産したものを地元で消費することを進めるべきかもしれません。

「地産地消」を飲食店に特化すれば「地産地食」(地元で産されたものを地元で食べる)という言い方になります。
個人オーナーの店で「今日、地元でいい食材が手に入ったから、つまみでどうですか」というよくあるそれです。

今後の飲食店経営での商圏は、しばらく(1年半くらい)はこれまでよりもより「狭い」範囲になるはずですので、
まずは「地産地食」(ちさんちしょく)を進めるべきではないでしょうか。

「地産地食」を連携してみる

地元の食材を自分のお店で出すのは、多くの飲食店経営者さんがやられていると思います。

ここでなのですが、和食やつまみ系が得意な人もいれば、イタリアンやフレンチが得意な人もいれば、アジアンやエスニックが得意な人もいます。

これまでは、「自分の店は〇〇の店」という特色を出そうと考えていたとすれば、
「自分の得意分野を極めようとしていたけれど、他のことはチャレンジしない。」
ということでも良いだろうと思います。

ですが、こと今回のコロナ禍では文字通りに非常事態なのですから、得意な人に聞いたり、連携してもいいのではないでしょうか。

「うちの店では地元食材の○○をこんな感じで出してます」
「それいいですね。うちでもやってみます。逆にうちでは…」
といったような連携です。

「離産地食」を考えてみる

ここまでは、地元の産物を地元で食べる、それを同業者で連携することを考えてみるという内容でした。
ここで、お客様の立場から考えてみることにします。

『地元で食べる』のは、「地元で食べてあげたい」や「地元で食べざるを得ない」ということではないでしょうか。

それが続くと、こんな風に感じてくるのかもしれません。

「違うものも食べたい」
「地方の名産品を移動しないで食べたい」

こんな風に思い始めると、通販お取り寄せが始まるのかもしれません。

もちろん、それはそれでありなのですが、飲食店経営者さまは自分で調理するという技術があります。
ですので、離れている場所の名産を仕入れて、ご自分の店で提供されてもいいのではないでしょうか。

「〇〇地方の名産品をお取り寄せ。お取り寄せパーティーやります!」みたいな感じにです。

「離産地食」の連携を考えてみる

ここまでお読みいただいて、ピンとくる方も多いと思うのですが…

地元の名産品をどうしたら美味しく調理して提供できるのかは、地元の飲食店の方が得意です。
自分でそれを極めることも大事ではあると思いますが、得意な人に聞いた方が早いという考えもあるはずです。

地方農家の生産者さんに直接聞く、離れた場所の個人経営居酒屋のオーナーさんに聞く。
自分もアイデアや調理方法を提供する。

そんな連携で活性化してもいいかもしれません。

「〇〇地方の名産品をお取り寄せ。地元の居酒屋オーナーにレシピ教わりました」みたいな感じにです。

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