今回は、ワインインポートとレストランの2つの事業経営をされている経営者さまにインタビューをさせていただきました。
両事業のコロナの影響をお聞きし始めましたが、インタビュー途中で新規事業と事業拡大の話題が中心となりました。
今回インタビューにご協力いただいた経営者さま
牧野 拓央 様
株式会社Q&Development 代表取締役
株式会社レイル カンパニー 取締役副社長
サイト:https://www.qandd.co.jp/
サイト:http://ebis-otra.com/
事業の概要をお教えください。
牧野様は2つの事業経営をされていらっしゃるかと思いますが、それぞれどんな事業か教えていただけませんでしょうか。
Q&Developmentでは代表、レイルカンパニーでは副代表を務めさせていただいています。
Q&Developmentでは、ワインのインポート事業と輸入食材の物流代行、レイルカンパニーではレストラン現場で接客などの対応もしながら新しい事業開発を進めています。
コロナによる経営上の影響はありますか?
2つの事業それぞれについて、コロナによる影響がありましたらお聞かせください。
Q&Development事業ですが、ネットショップでの販売の影響はそれほどありませんでした。
一方でレストラン事業ですが、前年比で4.5月は半減したが、6.7.8月は10%程度の落ち込みでした。
ただし、現在はほぼ回復してきています。
「ほぼ回復」を参考にさせてください。
経営がなかなか回復してきていない様子の飲食業界で、ほぼ回復というのはすごいと思うのですが、ご参考までにお聞かせください。戻ってきているお客様層は?
当店のお客様は、30代~40代のOLやビジネスマン、個人で仕事をされている例えばクリエイターさんなどが多いと思います。
そのお客様層が、お金を使い始めているような気がします。
これは当店だけかもしれませんが、10月に入っても前年比で30%以上減のお店でしたら、
このあたりをターゲットにされてもいいかもしれません。
コロナをきっかけに取り組まれたことはありますか?
コロナをきっかけに、ネットショップやレストラン経営で新しく取り組まれたことはありますか?
レストランについては、他店がやられていることと大差がないと思います。
具体的には、密を避けるために約10%程座席数を減らしました。
ネットショップについては、新しく取り組んだことはありません。
コロナをきっかけに新しく取り組んだこと、大きな変化はありませんが、むしろ今後について「こうするべきだ」を強く感じるようになりました。
「こうするべきだ」について教えてください
よろしければ、「今後はこうするべきだ」というお考えをお聞かせいただけませんでしょうか?
コロナをきっかけに思ったわけではないのですが…
レストランですが、夏場はメキシコ料理とビールという組み合わせで、お陰様でたくさんのお客様にご来店いただいています。
週末などには、満席でお帰りいただくこともあります。
(それはすごいですね)
ですが、お帰りいただくということはその分の売上機会を損失しているので、いつももったいないなと感じていました。
また、飲食業はご存じのとおりに客単価×客数で成り立っているので、どうしても売上の上限が見えてしまいます。
このような考え方が「事業の柱が実店舗経営一本だけ」だときつくなるという考えに変わっていきます。
元々、そのように考えていたのが今回の有事でさらに強く感じることになりました。
具体的には何を進めようとしていますか?
「事業の柱を一本ではなく二本三本にしていく」ということだと思いますが、具体的にはどんなことをお考えなのでしょうか?
先ほどもお話ししましたがQ&Developmentでは、ワインインポート、ショッピングサイト運営、物流代行などの複数の事業を行っています。
レストラン事業にこれらを合わせていって、二本目三本目の柱を作っていきます。
では具体的には?となると思いますが、現在進めているのは、
・レトルトソースの商品化と販売
・トカイワインの輸入販売 となります。
レトルトソース事業についてお聞かせください。
レトルトソースの商品化と販売について、現状どのくらい進んでいるのか、また課題がありましたらお聞かせいただけますでしょうか。
レトルトソースは一つ目の商品化自体は完成しています。あとは、外箱のパッケージを制作することや販路を拡大していくという段階です。
まずは一つ目を進めて、今後は二品目三品目と増やしていきたいと考えています。
課題、悩みどころは、私が時間が取れないということが第一にあがります。
11、1,2月は例年、繁忙期から外れるので時間を見つけながらやっていくつもりです。
トカイワイン事業は?
トカイワイン事業についても教えていただけませんでしょうか?
ハンガリーのトカイという地方で生産される貴腐ワインのことをいうのですが、あまりなじみがないかもしれません。
とても美味しいワインで、現在は試飲販売を中心に販売しています。
ネットでの販売が伸び悩んでいるので、ネット販売、飲食店様への提供・コラボなどで販売拡大をしていこうかと考えています。
どんな方と連携・コラボ・交流されたいかお教えください。
最後のご質問です。お話を聞くと、飲食店さんを中心に人脈を増やしたいとお考えだと思いました。
どんな経営者さまの人脈を増やしたいか、またそのときの課題などがありましたらお教えください。
色々な業界の方との人脈を増やしたいですが、やはり一番は飲食店の経営者さまとの交流を増やしたいと思っています。
当社はお酒の卸販売の免許取得を進めていますので、いわゆる飲食店様の「仕入の酒屋さんは決まっている」ということに対応できると思います。
免許取得後は、テキーラマイストロを同行させてテキーラ販売にも力を入れていきたいと考えています。
また、先ほどのレトルトソース販売の件も自社で二品目三品目を開発していきたいとは言いながら、やはり自社開発は時間がかかるのでコラボしていただけるところも探しています。
有難うございました。