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「中止の議論全くない」東京五輪 大会組織委 森会長

新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックについて、大会組織委員会の森会長は大会は簡素にするとしたうえで、「中止の議論は全くない」と述べ、中止は想定せず、準備を進めていく考えを強調しました。

組織委員会は10日夜、IOC=国際オリンピック委員会との理事会の後、記者会見し、選手や観客などに安全・安心な環境を提供することを最優先課題とし、簡素な大会にする新たな基本原則を発表しました。

この中で、組織委員会の森会長は「大会の中止の可能性は話し合われているか」との質問に対し、「中止の議論は全くない。仮定のシナリオについて臆測で議論することは正しいことではない」と述べ、中止は想定せず、新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら安全・安心な大会に向けて準備を進めていく考えを強調しました。

また、安倍総理大臣が完全な形での開催を目指す考えを示していることについての質問には「常識的に考えて、できるだけ多くの国が参加することが完全な形ではないか」と述べたうえで、「コロナの状況とか、ワクチンや新薬ができていなければどうだとか、そうしたことをすべてまとめて完全な形だとは安倍総理大臣は考えていないと思うし、私もそう受け止めている」との見解を示しました。

(引用:NHK NEWS WEB)

ココがポイント

このタイミングでの「東京オリンピック」中止議論の否定。
多くの国民や企業・団体からも「中止」すべきではないかという方向に意見が流れつつある状況を懸念してのものと思われます。
多額の税金とスポンサーの投資により成り立つオリンピック。
世界中に多くの利権が存在するオリンピック。
もちろん何よりもアスリートの気持ちを考えれば、簡単には中止できません。
一つだけ言えることは、「完全な形での開催」はないということです。
完全な形でないオリンピックを開催する意義とメリットがどの程度あるのか。逆にデメリットがどの程度あるのか、真剣に考えるべきだと思います。
また、スポーツの原点として「公正・公平」でなければなりません。
そもそもそれが担保できないのであれば、開催すべきではありません。
あくまで私見ですが、不完全な東京オリンピックは「中止」し、アフターコロナに「日本独自のスポーツの祭典」を完全な形で開催してはどうでしょうか?
様々な調整が難しいことと承知していますが、「オリンピック」というブランドを手放すことで、得られるものも多いはずですし、異例とはなりますがその祭典にIOCの後援を取り付けてもいいでしょう。
利権や既成概念にとらわれなければ、やりようはいくらでもあるはずですし、妥協の産物を作る努力よりも、新しいものを創り出すことに注力することによって日本の国力も上がるはずです。

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