2月期決算や3月期決算の上場企業は例年、4月から5月中旬にかけて年間の決算を発表します。
しかし、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で決算の発表を延期する企業が増えています。
東京証券取引所の集計によりますと3月期決算の企業では今月16日までで合わせて115社が、当初予定していた決算の発表日を延期しています。
延期の発表はその後も相次ぎ、NHKのまとめでは20日まででおよそ160社が延期を決めています。
理由について各企業は外出制限が世界的に行われている影響で海外の子会社の会計担当者が出社できないことや国内での在宅勤務の増加などで集計や監査の対応が遅れていることをあげています。
東京証券取引所は上場企業に対して、決算は期間が終了してから45日以内に発表するよう求めていますが、ことしは感染拡大の状況を考慮して延期を認めています。
また金融庁なども決算を承認する場である株主総会の開催を先送りできるとしていて、企業に対し、当初の予定にこだわらず正確な内容で決算を集計するよう対応を呼びかけています。
(引用:NHK NEWS WEB)
ココがポイント
中小企業におきましても、当初予定にこだわらない、正確な内容で決算を集計するようにしましょう。
今後のコロナショックが年単位で長期化した場合など、決算内容が助成金などの条件になる可能性もあります。