この中で安倍総理大臣は、感染の第2波への備えについて「医療提供体制をしっかりと支援していくと同時に、検査体制を拡充していかなければいけない。大変暑いカタールなどの中東の国でも感染が拡大しているので、夏になったからといって、安心はできない」と述べました。
そして、水際対策について「感染拡大の防止と両立する形で、段階的に往来を再開していく」と述べ、往来の再開は相手国の感染状況も見極め、慎重に検討を進める考えを示しました。
またワクチンについては、国内での研究とともにアメリカやイギリスでも開発が進んでいるとしたうえで「完成したあかつきには、日本もしっかり確保できるよう、すでに交渉している」と述べました。
さらに、感染した人と濃厚接触した可能性がある場合に通知を受けられるスマートフォン向けのアプリが今週中のリリースを目指し、開発の最終段階だとしたうえで「個人の電話番号や位置情報には触らないので、安心していただきたい。例えば、プロ野球がいよいよ無観客でスタートし、次の段階では観客を増やしていくが、観戦するうえで、アプリに参加していただくことは大変大事だ」と述べました。
一方、「持続化給付金」や「GoToキャンペーン」の委託をめぐる指摘に対し、安倍総理大臣は「当然、正しい支出なのかは厳格に運用を実施していかなければならない。ただ、1つの会社で、全部できる会社はなく、得意な分野の会社にそれぞれ振り分けていく。全部を行える会社がないわけなので、トータルで見なければならない」と説明しました。
また、現金10万円の一律給付を再度実施するかどうかについて「まずは10万円をできるだけ早くお届けしていくことが大切だ。そのうえで、必要かどうか適切に判断していきたい」と述べました。
(引用:NHK NEWS WEB)
ココがポイント
「夏になっても安心できない」
コロナ初期の頃に多くの医療関係者が「こんなものはインフルエンザに毛が生えたようなもの」とメディアを通じて話していました。
しかし、今このようなことを言う方はほとんどいません。
感染力の高さ、症状の重さ、無症状感染、温度や湿度への耐性などなど、決して甘いものではなく、未だにこのウイルスの実態も掴みきれてはいません。
また、第二波、第三波と続く中で、ウイルスが進化していく可能性もあります。
この先どうなるのか、常に不安を感じながらの生活を送らなければならない一方で、ワクチンと治療薬の実用化さえ実現すれば、必ず終息します。
終わりは必ず来ると言うことが唯一の救いなわけですが、事業においてはこの終わりが始まりでもあります。
生活者、事業主、行政が一体となってこの危機を乗り越え、新たな時代を構築するしかありません。