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外国人観光客の減少で地元客に活路 札幌のホテル 新型コロナ

2020年4月15日

外国人観光客に加えて国内客も激減し、北海道内の宿泊業も苦戦を強いられています。少しでも利用客の回復を目指そうと、札幌市内のホテルは新たな戦略を打ち出しました。そのターゲットは、地元の人たちです。
札幌市中央区の「ビジネスインノルテ」は、去年の3月は80%を超えていた客室の稼働率が先月は30%ほどに落ち込んでいます。

このため今月から打ち出したのが、宿泊料金を半額にする格安プランです。シングルの部屋に4日以上続けて宿泊する場合、1日当たり2000円で、朝食のほかコーヒーも無料で提供されます。主なターゲットは、地元の札幌近郊の人たちで、列車の通勤でのいわゆる“3密”を避けたい人たちなどに利用してもらいたいと考えています。
さらに、幅広い業種の人たちに新たなプランをアピールしようと支配人みずからが地元の企業を足しげく回っています。このうち、地元のタクシー会社では、プランの詳しい内容が書かれたチラシを担当者に渡して、社員や客に気軽に利用してもらいたいと訴えました。その結果、会社からの協力が得られ、タクシーの中にチラシなどを置いてもらえることになりました。

タクシー会社の兎澤章光さんは「ホテルが元気にこのような企画を考えていることがわかれば乗客にも伝えられるし、車内に広告を入れるケースにチラシなどを入れておけば宣伝になる。みんなで協力しながら乗り切りたい」と話していました。

ホテルでは今後、札幌市内の企業を中心に15か所以上を回る予定だということです。佐々木智保子支配人は「インバウンドも当分見込めない状況の中、国内客も政府の緊急事態宣言で来られなくなっているので、道内の人がターゲットになっている。来ていただく客が少ない分、少しでも長く滞在してもらって落ち込んだ稼働を回復させたい」と話していました。

新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が制限される中、ホテルの間で地元の人たちの利用に活路を見いだそうという動きは今後も増えそうです。

(引用:NHK NEWS WEB)

ココがポイント

宿泊業界におけるこの手の施策は、広く波及していくと思います。
実際、当社の中でも、毎日自宅にこもっていることでストレスが溜まり、かと言って旅行などに行くわけにもいかず、自宅の替わりに近隣のホテルに数日こもって生活に変化をつけてきた人間もいます。(ちなみにそのホテルは部屋のテレビで映画見放題のサービスを実施していたそうです。)
同じようなニーズは日増しに増えることでしょう。

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