東京 調布市にある「都立神代植物公園」は、およそ4800種類の植物が展示されている首都圏有数の植物園ですが、新型コロナウイルスの影響で先月28日から休園しています。
来場者の受け入れができず、イベントも中止したため、見頃を迎えた草花の画像をツイッターで紹介する回数を1日1回程度におさえていました。
しかし不要不急の外出を自粛する動きが広がるなか、閲覧やコメントの数が伸びてきたことから、最近は1日に複数の画像を掲載して取り組みを強化しています。
NHKではその作業の様子を職員にスマートフォンで撮影してもらいました。
この日、ツイッターに載せたのは3種類のつばきで、このうち淡いピンクの花をつける「神代都鳥」は、この植物公園で見つかった品種です。
このほか、破れた傘のように見える草の「ヤブレガザ」や、先月末に都内で雪が降った際のサクラの花が雪をかぶった珍しい画像なども紹介していて、閲覧した人たちからは「新しい花たちに出会えてうれしい」とか、「春を感じる」などといったコメントが寄せられています。
神代植物公園はすでに来月6日まで休園が決まっていますが、来場者がいない状況を生かして、植物を植え直したり、施設を改修したりしているため、休園する前よりも、むしろいそがしい日々を送っているということです。
広報普及係の飯村芳弘係長は「公園に誰も来なくなって、興味がなくなったかと思っていたら、皆さんが公園を見てくれていることが分かり、従業員にとって励みになっています。再び開園した時に、いい状態になれるようにしたいです」と話しています。
(引用:NHK NEWS WEB)