社会・暮らし コロナ関連ニュース

外出自粛 高齢者デイサービスの運営継続に不安の声 東京

2020年4月7日

東京都は介護が必要な高齢者が通うデイサービスについては、緊急事態宣言が出されたあとも、運営継続の方針を示す見通しですが、利用者や事業者からは、外出自粛要請に伴い利用を控える動きが出る中で、これまでどおりの運営をいつまで続けられるかと、不安の声が上がっています。
東京 世田谷区にある「デイサービス博水の郷」は、要介護1から要介護5までの、およそ80人の高齢者が登録しています。この事業所では、緊急事態宣言に備えて利用者に運営を継続している間は、デイサービスを利用したいかや、自宅での支援に切り替えたいかなどを尋ねる緊急のアンケート調査を行っていて、7日までに回答した40人のうち、35人がデイサービスの利用継続を望んでいるということです。週4回通っている86歳の女性は「新型コロナウィルスは大変おそろしいです。私は1人暮らしで、足が悪くお風呂に入れないため、ほとんどデイサービスで入れてもらっていて、デイサービスに通えなくなることは考えたこともありません」と話していました。

こうした声を受けて、この事業所では8日以降も運営停止の要請がないかぎり、サービスの提供を継続することにしています。

しかし、先月東京都が初めて外出自粛要請をしたあと、サービスの利用を控える動きが出て、利用者は2割から3割ほど減りました。

事業収入が減り、緊急事態宣言がいつまで続くのかという不安が拭えない状況の中、これまでどおりの運営を続けていけるか不安だといいます。

「デイサービス博水の郷」の管理者の佐藤朋巳さんは「外出自粛が広まり利用者側がデイサービスを利用してはいけないという考えになっていくと、新型コロナウィルスとは別の原因で体が弱り、最悪の場合亡くなってしまうおそれもある。デイサービスの利用者の中には自宅でお風呂に入れない人もいるので、事業を継続して今までと変わらないサービスを提供し、利用者に不安がないようにしていきたい」と話していました。

(引用:NHK NEWS WEB)

ココがポイント

デイサービスに限らず、高齢者をターゲットにしたサービスを提供されている事業主様は、その対応方法を慎重に考えましょう。
高齢者の感染は、極めて命に関わる可能性があります。
事業を維持するためにも、徹底的な感染予防対策を行い、リスクの高さを感じる場合は、休業も視野に経営判断をしましょう。

-社会・暮らし, コロナ関連ニュース

Copyright© 経営サポートサービス特別版 , 2024 All Rights Reserved.