前回のコラム、「【経営再起コラム・飲食店編-⑤】ガラッと変える発想の仕方」の続きです。
「自社自店の特長を書き出す」→「その逆を書いていく」と進めていくと、
- 意外と膨らませられるものがある
- 冗談半分だったのに、実際にできそうなものがある
- どんな感じになるのか、イメージがわく
- 楽しんでいただいている様子がイメージわく
ということが起きるはずというお話をしました。
コロナ禍では、これまでの「お客様を待っている」というやり方だけでは難しいかもしれません。
では、どうするのか?
考え方は、非常にシンプルなのではないでしょうか?
「待っている」の逆の「来てくださいと言う」ではないでしょうか?
これが、このコラムシリーズで前にお伝えした「これまでの集客方法は方法なだけ」ということで、
- うちの店は、こういう料理とサービスです
- 宜しければ来てください
- という感じで、新規顧客を獲得しに行く
ということでなく、
- 常連さんに
- コロナ禍ですけど、○○さんに楽しんでもらえるように
- 〇〇を提供するので、来てください
ということです。
コロナ禍で経営再起するためには、新規客の獲得の前に、まずは「常連さん」を大事にする。
「2回も3回も足を運んでいただく」ということが大事ではないでしょうか?
その常連さんは、何で来てくれていた?来てくれている?
ぱっと頭に浮かぶ常連さんが何人かいると思います。
その常連さんの方々は、なぜ今まで来てくれていたのか、なぜコロナ禍でも来てくれているのか、を考えてみてください。
よくある答えは、
- 「うちの料理が好きだから」
- 「おいしいと思ってくれているから」
- 「リーズナブルだから」
という答えです。
ここでさらに深堀して欲しいのは、おいしいだけでなく、「それ以外に何かがあるはず」ということです。
(美味しくないのにお金を払う人はいないので、何かが絶対にあるはずです)
聞いてしまう
考えている中で、「これであってるのかな?」「今一つ、はっきり分からない」ということがあるかもしれません。
そんなときには、どうするのかというと「直接聞いてしまう」という方法があります。
例えば、
- 「○○さんは、何でうちの店に来ていただけるんですか?」とストレートに聞いてみてもいいかもしれませんし、
- 「こんな中なので料理を絞ろうと思ってます。AとBとCの中で、残して欲しいものはありますか?」と好みを聞いてみてもいいですし、
- 「席を間引きしようと思うんですが、それだと盛り上がらないですか?」という感じで、わいわい騒ぐのが好きなのかを探ってみたり
という感じでです。
このときに大事なのは、こと常連さんに対しては一斉アンケートのような感じでなくて、一人一人に聞くというやり方ではないでしょうか。